コロナワクチンの接種が高齢者以外にも拡大してきました。現時点で政府が出している情報から、コロナワクチンの接種状況を調べてみました。
情報源
政府CIOポータル(https://cio.go.jp/c19vaccine_dashboard 出典「内閣官房 IT総合戦略室」)に新型コロナワクチンの接種状況のデータが載っています。そこに記載されている概要はこちらです。
新型コロナワクチンの接種状況を可視化する目的で、ダッシュボードおよびオープンデータを提供しております。
国全体および都道府県別の数字を提供しております。
母集団となる人口データは、以下のようになっております。
総務省が公表している住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数内の【総計】令和2年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)(Excelファイル)を利用しております。
上記ファイルのデータのうち、自治体ごとの年代階級および性別の数字、およびその集計値を利用しております。
接種数データは、以下のようになっております。
ワクチン接種記録システム(VRS)に記録され、集計されたデータを用いております。
VRSに記録された接種券の発行自治体が属する都道府県単位で集計されております。
医療従事者等の記録は含まれておりません。医療従事者等の数値については、お手数ですが首相官邸を参照ください。新型コロナワクチンの接種状況(一般接種(高齢者含む))より
データは、毎日(土日祝日含む)1回更新されます。なお、ダッシュボードとオープンデータの更新タイミングは同時ではなく、時間差が発生します。
本ページの内容は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示 4.0の下で提供されております。なお、ご利用に際して表記いただく出典元(クレジット)は、「内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室」または「内閣官房 IT総合戦略室」でお願いいたします。
こちらの情報をもとに接種状況データを作成しました。
2021年6月26日時点での接種状況
ワクチンの1日あたりの接種状況は次の通りです。直近の接種状況は報告の影響もありタイムラグがあるようです。
1回目接種、2回目接種を含めた1日あたりの接種状況は次の通りです。
1日あたりの接種回数はほぼ100万回となっています。かなりのペースですね。
累積接種回数は次の通りです。
1回目接種は約2100万回、2回目接種は約800万回です。
都道府県別の接種回数
都道府県別の接種回数は次の通りです。
人口別割合は接種非対象者(0歳~11歳)を含んでいるため、接種対象年齢で換算するともう少し割合は上がります。
1回目接種の接種率が一番高い都道府県は山形県で25%です。2回目接種の接種率が一番高い都道府県は和歌山県で13%です。
全年齢の接種率と65歳以上の接種率
65歳以上の全国の接種状況は次の通りです。
全年齢 | 65歳以上 | |
人口 | 127,128,905 | 35,486,339 |
接種数 | 29,070,967 | 27,470,927 |
1回目接種数 | 21,029,927 | 19,742,710 |
1回目接種率 | 16.54% | 55.63% |
2回目接種数 | 8,041,040 | 7,728,217 |
2回目接種率 | 6.33% | 21.78% |
65歳以上の方で1回目接種が完了した人は55.63%で半数を超えています。2回目接種を完了した人も21.78%となっており、65歳以上の10人に2人は接種が完了したことになります。
全年齢でみると、1回目接種率は16.54%、2回目接種率は6.33%で、接種率はまだまだ低いです。
まとめ
重症化しやすい高齢者の接種率があがってきたことは重症者の人数を減らす可能性があり、いいことだと思います。ただ、感染率が高い20代、30代の接種率はまだ低いため、感染拡大防止へのワクチンの効果は限定的な気がします。
COVID-19 のデルタ株(インド型)は感染率が高く、集団免疫を得られるには80%のワクチン接種が必要という情報を目にしました。ワクチンの接種状況を今後も見ていきたいと思います。
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