最近、固定費の削減に力を入れています。固定費は生活支出の中で、毎月一定額でていくものであり、固定費を削減できることで生活支出が抑えられ、そのお金を貯蓄や資産購入に回すことができます。
以前、スマホ2台、タブレット1台の通信費が3000円以下に。固定費年6万円削減しました。 | りんブログ (lynn-pharma.com)という記事で、通信費の削減について紹介しました。
2000年3月より電力の小売自由化がスタートしました。もともとは各地域の電力会社だけが販売していたものを、電力会社が購入することができるようになりました。一般家庭を含む、電力の小売完全自由化は2016年4月よりスタートしています。
今回、固定費の見直しのタイミングで、電気会社をどう選んだかと、選んだ結果、電気代がどのように変化したかご紹介します。
電力の小売全面自由化について
電力の小売全面自由化については、経済産業省 資源エネルギー庁のホームページ(https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/what/)に分かりやすく解説されています。そこから得た情報を記載します。
電力供給は、発電所で作られた電気が送電線を通って変電所に行き、そこから配電線を通して各家庭に供給されます。発電部門、送配電部門、小売部門に分かれています。
発電部門は、水力、火力、原子力、太陽光、風力、地熱などの発電所を運営し、電気を作る部門で、原則参入自由です。
送電部門は発電所で作られた電気を消費者(各家庭など)に届ける送配電ネットワークで、こちらは安定供給を担う要のため、各地域の電力会社(関西電力など)が担当しています。
小売部門は消費者(各家庭など)と直接やりとりをし、料金のメニュー設定や契約手続きなどのサービスを行い、消費者が必要とするだけの電力を発電部門から調達する役割があります。
消費者はどの小売業者から電気を買っても、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるので、電気の品質や信頼性(停電の可能性など)は変わらないようになっています。
電気の特性上、電気の需要と供給は、送配電ネットワーク全体で一致させないと、ネットワーク全体の電力供給が不安定になってしまうため、もし小売業者が契約している消費者の必要とするだけの電力を調達できない場合は、送配電部門の事業者がそれを補い、消費者にきちんと電力が届くように調整します。つまり、電気の供給について、消費者が気にしなくても届くようなしくみになっているようです。
消費者にとっては、小売部門が自由化することで競争が活性化し、様々な料金メニュー・サービスが登場することで、自分にあった小売業者を選ぶことができます。
電力会社の乗り換え方法
電力小売り業者の切り替えは、次の3ステップとなります。
- 毎月の電気使用量と金額を確認する
- 電気料金のシミュレーションを行う
- 新しい電力会社に申し込む
毎月の電気使用量と金額は検針票や契約している会社のWebサイトなどで確認できます。
電気料金のシミュレーションは次の「電力小売業者の選び方」を参考に、一括比較サイトで調べるのが自分にあったプランを選ぶのに便利です。
自分にあったプランが見つかったら、新しい電力会社に申し込みます。契約中の会社に解約の連絡や解約届は不要です。乗り換え先の会社へはネットで申し込むことができ、申し込みから大体3週間で乗り換え完了となります。
電力小売事業者の選び方
2021年6月30日現在、政府が登録した小売電気事業者は727事業者あります。この中から自分で選ぶとなると、どこにしたらいいのか多すぎてわかりません。
そこで、一括比較サイトを使用して自分にあった小売業者を選択します。
電気・ガス一括比較サイトに「エネチェンジ(https://enechange.jp/)」というサイトがあります。電気代シミュレーションに次の項目を入れることで、自分にあったプランの会社を紹介してもらえます。
- 居住地域(郵便番号)
- 世帯人数
- 在宅状況(日中、夜間)
- 現在の電力会社、プラン名、アンペア数
- 電気の使用量(電気代から計算もしくは使用料を入力)
私たちの場合は、平日の日中はほとんどいない状態のため、夜間(早朝含む)の電気代が安くなるプランを提供している会社を選びました。
切り替え前後の電力会社料金プラン比較
切り替え前は関西電力の「従来電灯A」を使用していました。切り替え後はスマ電の「ゼロ得よるプラン」にしました。切り替え前後の電気料金は次の通りです。
仮に、日中230kWh、平日夜間140kWh使用した場合の料金は次の通りです。(燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金については計算外)
- 関西電力:341.0+20.31×105+25.71×180+28.7×70=9,110.36円
- スマ電:22.9×230+20.61×140=8,152.4円
上記計算から、同じ使用量でも957円安くなったことが分かります。
切り替え前後の電気使用量と電気料金について
私たちは2019年6月に電気とガスをまとめた、関西電力の「なっとくパック」を契約し、その後電力会社をスマ電に切り替えたので、ガスは関西電力、電気はスマ電での契約となります。
ガスの使用量はそこまで多くないので、今のところ追加の見直しは検討していません。
電力会社の切り替えと電気の10kWh当たりの金額は次のグラフの通りです。
青色の棒グラフが「関西電力 従来電灯A」、緑色の棒グラフが「関西電力 なっとくパック」、黄色の棒グラフが「スマ電 ゼロ得よるプラン」です。赤の棒グラフが10kWhあたりの金額となります。使用量はそんなに変わっていませんが、10kWh当たりの金額はスマ電に変更して20円~50円程度安くなっています。
まとめ
電力自由化の波には若干乗り遅れましたが、それでも自分たちのライフスタイルにあったプランに切り替えることで、月あたり約1,000円、年間約12,000円の節約ができました。
実は切り替え月の電気料金は無料だったため、実際は全体としてさらに安くなっていますが、今回のグラフでは支払い予定の金額で作成しています。
電力会社の選択は半日程度あれば十分可能です。満足度を変えず、固定費を削減できるので、ご自身にあったプランを選択してみてはいかがでしょうか。
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