朝晩は冷え込みますが、昼は春本番のあたたかさとなってきました。
例年この時期は4月1日~4月14日に平安神宮の観桜茶会が開催されます。この時期は澄心亭の茶会員である、お茶の先生の当番で、どこか1日奉仕に行くのが例年の春行事でした。
2020年3月以降、コロナの影響でお茶会はすべて中止となっていますが、過去の思い出をたどりながら、春の平安神宮 神苑の魅力と観桜茶会についてご紹介します。
平安神宮
平安神宮は京都市左京区にあり、京都市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」より徒歩3分、京都市営地下鉄東西線「東山」駅から徒歩10分程度のところにあります。京都駅から市バスに乗ると、道路状況によりますが、30分~40分程度となります。おすすめは地下鉄から歩くことです。道が混んでても全く影響がありません。
平安神宮 外観
大きな鳥居が有名ですね。車が余裕で通れる大きさです。青空に朱色が映えます。
大鳥居を抜け、どんどん北に進むと平安神宮につきます。
お天気が良く、すいているとこのような光景です。
正面の門をくぐり、左側に神苑の入口があります。枝垂桜(しだれざくら)が満開のときは、屋根の色とのコントラストが大変美しいです。
神苑 平安の苑(その) 八重紅枝垂桜の天井
神苑入口を抜けると、八重紅枝垂桜が迎えてくれます。茶会員の特権は誰もいない庭を散歩できることです。
神苑 東神苑から望む
神苑は広く、散歩が楽しめます。おすすめは東神苑の泰平閣を望む光景です。
今年も観桜茶会はしていませんが、お庭は散歩することができるので、ぜひ行ってみてください。
澄心亭 観桜茶会
澄心亭は南神苑から西神苑に抜けるところにあります。平安の苑の八重紅枝垂桜を抜けた先にあります。
通常、月釜の際は室内での茶会となりますが、観桜茶会のときは晴れているときは外でもお茶が飲めるように毛氈(もうせん)と唐傘が設置されています。
外で飲む場合は自由に飲むことができるので、お作法を知らなくても気軽に参加できます。
こちらのお菓子は平安神宮の観桜茶会のときにのみ食べれる、鶴屋吉信の「観桜」です。本当に可愛いお菓子で、いつも楽しみにしています。
澄心亭 茶席
観桜茶会では、平安神宮の道具を使用して茶会を催します。毎年同じ道具を使用されることもあれば、時々違う道具に変わることもあります。お軸は例年異なります。茶席の景色を一部ご紹介します。
床 待合床 大禮の図 四客目くらいの席から望んだ様子
- 待合 大禮の図
- 床 松老五雲被(まつおいてごうんひらく)老松から五色の瑞雲が現れる如き素晴しさである
- 花入 備前
- 花 ときのもの
- 香合 瑞芝
- 釜 真形
- 水指 布目焼きむら文様
- 結界 和船古材
棗は表朔作の一閑張の大棗で、銘は「花吹雪」です。漆塗の真黒な背景に朱色、金、銀の花びらがちりばめられていて、まさに「花吹雪」といえる景色です。
この時のお茶杓は淡々斎作の銘は「花曇り」で、神前の左近の桜を以って作られており、共筒でした。
まとめ (+お茶会のウラ側)
平安神宮の観桜茶会は土日は大盛況で、多い日は1000人近くこられていたようです。姉弟子さんは「千本ノック」と表現されておられました(笑)
この時は平日で300名ほど来られました。普段正座をしないので、翌日は太ももが筋肉痛になります。
いつか、「筋肉痛になったわ~」といえるように、お茶会が気軽に行える時が来ることを願います。
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